『パリの刺繍学校』読了

えーと、え?写真の貼り方はこれで合っておりますのでしょうか?

なんかでかいんだけど……。

ほかの方のブログ見たら、もっといい感じになってたんだけど……、まあいいか。

 

先日もお話ししましたとおり、わたくし、刺繍作家をやっておりまして、ブックオッフィーにてこのような書籍を発見してしまったら読まんわけにはいかん、ということで読みました。

リュネビル刺繍という、細いかぎ針を使ってやる刺繍を教えている学校に、著者は2010年から留学し、基本コースからプロフェッショナルコースを受講しておられます。

本に出てくるオートクチュール刺繍とは?リュネビル刺繍とは?と調べてみましたところ、youtubeで動画が上がっておりましたので、まあ、お時間ある方は見てみてください。

基本的にビーズやスパンコールをオーガンジーに裏からかぎ針で刺していく技法のようで、パリっぽいカラーのゴージャス刺繍です。著者はこの技法を学びにパリまで行っておられます。

ご本には、著者の課題作品のカラー写真はありますが、残念ながら詳しいやり方の図説などはなく、パリ滞在日記、ルサージュ(学校の名前)の講習の様子などが描かれたエッセイとなっております。

へー、留学ってこんなんするんだー、すげー、毎日カフェ行ってんじゃん、などと、現在貧乏なわたくしめには夢のような生活を繰り広げておられます。

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これ、フランス映画なんですけど、たぶんこちらの女性たちがやっているのがリュネビル刺繍です。初めて見たとき、ナニコレ?どういう原理?という感じで、布にブスブス針をブッ刺して大物の刺繍をしているんですが、『パリの刺繍学校』を読んで、なるほどそういうことねと納得しました。

この映画、なかなかいい映画ですよ。

 

それで、本の感想なんですが、なんかね、著者のパリ留学の動機とか、修了後の活動とかが謎のままで、おお、私もリュネビル刺繍やってみたい!パリ行きたい!とはならなかったです。いや、別に「行こうぜ!ルサージュ👍」みたいな本でもないので、そうならなくても全然いいのですが、著者が謎の人です。一体何歳くらいの人なのか、これまでの刺繍経験はどんなもんなのか、なぜ仕事を辞めて(休んで?)までパリに?謎が謎を呼びます。パリの景観の描写とか色の描写とか、時折ステキと感じられるところもあるのですが、パリ観光、学校の講習の様子をご参考までに、という感じでした。

 

あまりにも著者が謎なのでぐぐってみましたところ、今もリュネビル刺繍で作品を作っておられるのですが、個展開いてる様子もなく、販売している様子もなく、趣味でやってるのかな?と、謎のままでした。

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刺繍の映画といえば、私はこちらの映画のほうが好きで、夫に先立たれたおばあちゃんが昔取った杵柄で、閉鎖的な田舎町にランジェリーブティックを開くお話です。ただ、この映画、タイトルに「刺繍」と入ってはいるのですがおばあちゃんのランジェリーづくりのほうがメインで、なかなか刺繍は出てきません。けど、なかなかいい映画ですよ。かわいい。

 

ま、そんなこんなで、今日はこのへんで終わりにしておきます。

ではまた近いうちに(^^)/

 

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